こんにちは。いなほです。
今回は歯についてです。主にごはんについて書かせてもらっているブログなので、歯磨きについて書くのは迷ったのですが、やはり美味しいご飯に健康な歯は不可欠なもので、食べることと歯磨きは切り離してはダメなのではないかと思い歯と歯のケアについての話を書かせていただこうと思います!
皆様、お子様の歯は生えてきていますでしょうか?大体、5~9か月頃に最初の歯が生え始めます。前歯からっだり奥歯からっだたりと個人差があるものですが、歯茎がうっすら白っぽくなってくると歯が生え始めるサイン!
この頃から親も赤ちゃん自身も歯磨きや歯についての知識を身に着けていき、将来子供が虫歯になって痛い思いをしなくても済むようにしてあげる必要があります。
歯が生え始める前からできる歯磨きの準備や歯が生えてからの歯磨きの方法、歯磨きグッズをご紹介したいと思います。また、歯が全部生えてそろうと気になってくる歯医者での定期健診や虫歯予防の処置についても少しまとめさせていただきます。
歯が生え始める前の準備
まだ歯が生えていない歯茎だけの状態からでも歯磨きの準備ができます。普段のスキンシップの中で口の周りを触ったり、仰向けにさせて顔を近づけたりするだけです。
口周りを触るのは、親が仕上げ磨きをするときに口を開けたりする顔周りを触ることに抵抗感を抱かせないためで、仰向けにするにはこちらも仕上げ磨きの時の仰向けの体制で何かされることに抵抗感を抱かせないようにするためです。
また、毛先部分がシリコンでできている歯ブラシを歯固めとして渡すのもおすすめです。赤ちゃんはチクチクする歯ブラシを口に入れるのは初めてです。こちらは初めての歯磨きで歯ブラシを口の中にいられてびっくりしないようにするための準備になります。
こちらは我が家でも使っていました。自分で歯磨きをするための練習として使うための歯ブラシセットです。転んだ拍子に喉に刺さらないようにガードが付いていて安全です。
この商品の6か月と表記されているものが毛先がシリコンでできていて、歯が生え始める前の準備としてつかえるのではと思います。もちろん、単品でも売っていますが、月齢が進むにつ入れて普通の毛先の歯ブラシにシフトしていくので、セットの方がお得だと思います。
これらは歯が生え始めてからでも大丈夫だと思いますが、歯が生え始めてからスムーズに歯磨きデビューを迎える準備になりますので、余裕があれば是非やってみてください!
子供の歯磨きで必要なもの
お子様の歯が生え始めたら歯磨きを開始します。
歯ブラシは2本必要です。子供が自分で歯磨きをするための練習用の歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシです。練習用は、歯が生え始める前の準備でも紹介させていただきました、子供が転んだりしても大丈夫なように安全に配慮されている商品を選びます。仕上げ磨き用は、親が子供の歯を磨くためのものですので、普通に柄が長いタイプの歯ブラシです。歯ブラシを見ると、大体の商品に「仕上げ磨き用」と明記されていますので、そういった商品を選びます。
仕上げ磨き用でおすすめなのが、こちらです。
生え始めの頃は本数が少ないのでまっすぐな歯ブラシでもあまり困らないのですが、歯が生えそろってくるとまっすぐな柄の歯ブラシは前歯・奥歯の側面なんかが結構磨きにくいもので、こちらは柄の部分が外側にカーブしていて非常に磨きやすいです。
写真の歯ブラシは、毛先がオレンジ色ですが、こちらは毛先が硬めタイプで奥歯が生えた1歳半くらいからが使用の目安です。カーブが良い感じですが、握りやすいのもGoodです。生え始めは毛先が青のやわらかいタイプを使います。
奥歯の側面を磨くときも、頬を外側に引っ張らなくても無理なく歯に当たってくれるので子供もあまり嫌がらない気がしています。仕上げ磨き用の歯ブラシは、安価なものなら1本あたり100円以下でも手に入る中で1本あたりが200円以上となってしまって多少割高ではありますが、割と毛先が丈夫ですし何より磨きやすさが全然違います。私はもう普通の歯ブラシには戻れません!
歯磨き粉は必要?低濃度フッ素配合のものを選ぶのか?
次に購入を迷うのが歯磨き粉ですよね。乳歯は永久歯よりも軟らかいので、研磨剤が入っているようなものはまず必要ありません。ですが、売り場を見るとフッ素ジェルと書かれている商品がいくつかあります。赤ちゃんがこれらを必要なのか気になるところです。
結論から言えば最初から使用しても問題ないです。歯の生え始めで1,2本くらいしかないときはさすがに無くても問題ないと思いますが、歯が6本~と増えてきたら使用を考えてもいいと思います。
なぜフッ素(フッ化物)が必要なのか?
(フッ化物)と記載したのは、正しくはフッ素とフッ化物が別物だからです。詳しいことは化学の難しい話なので割愛(よくわからない)しますが、歯科ケアではフッ化物が使用されます。でも、フッ素という名前が一般的に知られているので、フッ素で呼ばせていただこうと思います。
では、そのフッ素には歯に対してどんな働きがあるのでしょうか?
⇒酸に溶けにくい丈夫な歯に!
②虫歯の原因菌の一つであるミュータンス菌の働きを抑えます。
⇒虫歯になりにくい!
③歯から溶け出してしまった成分が再び歯に戻ろうとする再石灰化を手助けします。
⇒虫歯になりかけた歯も修復!
3番の虫歯になりかけた歯も修復する働きがあるのは知らなかくて驚きました。去年、私の歯科検診の際に小さーい虫歯を見つけたのですが、処置がフッ素塗布だけでした。小さな虫歯ならそれだけでも十分なんだそうです。
こんな感じで、歯を強くする働きや虫歯の抑制にも役立ちます。
毎日の自宅での低濃度フッ素の使用と歯医者での処置が可能になったら歯科医院での高濃度フッ素の塗布が健康な歯の維持には最適だそうです。低濃度フッ素とは、フッ素配合の歯磨き粉やジェル、フッ素が含まれている洗口液の使用です。小さなお子様の場合はまだうがいができないと思いますので、洗口液の使用が難しいと思います。なので、フッ素ジェルを使用するのが良いです。
フッ素ジェルを選ぶときと使用時の注意点
フッ素が必要と言っても、お子様の年齢により配合されているフッ素濃度には気を付ける必要があります。
以下に日本口腔衛生学会がまとめている年齢とフッ素濃度と使用量・方法についてまとめられている一覧を引用します。
年齢 | 使用量 | フッ素濃度 | 使用方法や注意事項 |
6か月~2歳 | 切った爪程度 | 500ppm ※ | 仕上げ磨き時に保護者が行う |
3歳~6歳 | 5㎜程度 | 500ppm ※ | 就寝前が効果的。歯磨き後5~10ml程度の水で1回のみ洗口 |
6歳~14歳 | 1㎝程度 | 1000ppm | 就寝前が効果的。歯磨き後10~15ml程度の水で1回のみ洗口 |
15歳以上 | 2㎝程度 | 1000~1500ppm | 就寝前が効果的。歯磨き後10~15ml程度の水で1回のみ洗口 |
※:泡状歯磨剤であれば1000ppm
引用:「フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方 」(日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会 )
6か月から2歳くらいのお子様の場合、口をすすぐことができないのでフッ素ジェルを飲み込んでも大丈夫な濃度と量で歯磨きを行います。3歳以降、歯磨き後に洗口する水の量が記載されていますが、せっかく塗布したフッ素が水で流れてしまうのを防ぐためなので、少量の水であることを気を付ければ大丈夫だと思います。フッ素の効果が無くなってしまうので歯磨き後は飲食も控えた方が良いでしょう。
使用量に関しては切った爪程度がわかりずらいのですが、わかりやすい画像をチェックアップジェルの公式ページで見つけたのでお借りしてきました。
フッ素は少量なら飲み込んだりしても問題ないそうですが使いすぎると害が出てくるそうなので、使用量と濃度には気を付けてください。
我が家で使っているおすすめのフッ素ジェルはこちらです!歯医者でもおすすめされました。
なんでも、フッ素滞留性が高いので効果が高いらしいです。
ドラッグストア等の店頭で見かけたことはないので手に入りにくいかもしれません。私は歯医者や通販で購入しています。他には、ロフトでも見かけました。
子供向けは味が4種類あるのですが、フッ素濃度が500ppmの0歳6か月~6歳までの間はバナナ味だけとなっています。他の3種類は950ppmあるので6歳以降です。500ppmタイプもバナナ以外の味が欲しいと思っている今日この頃です。イチゴ味とか欲しい。
歯磨きの方法
まずは自分で磨くための練習として、子供用の歯ブラシを渡します。最初のうちはかみかみするだけで歯固めみたいな感じですが、そのうち意味が分かってきて自分でも磨くようになってきます。息子を見ていると、2歳くらいになれば歯磨きの意味も分かってくるみたいです。息子の場合、歯と歯の間の隙間が大きいのか、よくお肉やお魚の繊維が挟まります。そうなると、なんと自分から歯磨きを要求してくるようになりました!!自分でも繊維が挟まった付近の歯を集中して磨いています。
ただ、最初のうちはかみかみするので歯磨きの消耗が早いです。。子供用の歯ブラシは、加えたまま歩き回ることなくちゃんと座って歯磨きできるようになったら卒業して仕上げ磨き用の歯ブラシと兼用にしてもいいかもしれません。
ある程度自分でかみかみ・歯磨きが終わりましたら、次は親が仕上げ磨きを行います。
体制
仕上げ磨きの体制は、膝枕などの口の中が良く見える状態で行います。
磨き方
歯ブラシの毛先を紙面に当てて、軽い力で1~2本の歯を小刻みに前後に動かして磨きます。この時、あまり力を入れすぎないように注意します。
奥歯・歯と歯の間・歯と歯茎の境目などの凸凹している部分は虫歯になりやすいので特に注意して磨きます。
時間と回数
時間は5分程度を目安に行ないますが、子供が飽きてきたり嫌がったりする場合には暴れて逃げてしまいますので、毎回歯磨きを開始する場所を変えて満遍なく歯磨きが行えるようにしてあげるといいです。
歯磨きは毎食後が理想ですが、子供はそうもいきませんので最低でも1日2回くらいはしてあげた方がいいです。特に、夜寝る前の歯磨きは念入りに行います。夜寝ている間は唾液の分泌がへりますので、そうなると虫歯菌の活動が活発になりきれいにしていないと虫歯リスクが高まります。
写真のように広がってきたら、新しい歯ブラシに取り換えてから1か月経ってなくても、また新しい歯ブラシに取り換えてあげます。
子供は歯ブラシをかじるのですぐ広がっちゃうんですけどね…。
嫌がる場合には…
歯の本数が少ない内は、自分で磨いた後にガーゼで拭き取るだけでも大丈夫です。この頃の赤ちゃんは唾液の分泌が多いので、口の中の汚れの大半はよだれで流れてしまいます。
息子は歯が生え始める前から慣れさせていたので、この頃はあまり嫌がる事なく磨かせてくれました。
ですが、1〜2歳くらいは泣いて嫌がるように…。2歳を過ぎると「歯磨きするからゴロンしてくださーい」と言うと自分から膝枕をして口を開けてくれるようになりました。
そうなるまでに試したことを記載してみます。
- お人形を順番に歯磨きして、その流れで最後に子供の歯を磨く。人形を歯磨きしてると子供もやりたがりますが、付き合ってあげてください。楽しくなって磨かせてくれたりします。
- 動画を見せて夢中になってる間に磨く。動画を見せることに抵抗が無ければ1番簡単です。ただ、動画を終わらせるのが一苦労ですし歯磨きが習慣付かない可能性もあるのであまりお勧めではないかも。週末とか、私が疲れてる時なんかにお世話になってました。
- 「かびるんるんが口の中にいるよ!やっつけなきゃ!!あ!奥に逃げた!!」とか言ってストーリー仕立てで磨く。これは、言ってる事がなんとなくわかってくる1歳半以降にアンパンマンが理解できた頃に有効になってきました。歯磨きの本を見せるのもいいかもしれません。
- 自分で選ばせた歯ブラシを使う。数日は喜んで磨かせてくれます。これと同じで、歯ブラシに好きな絵を描いてあげる。これも数日は喜んで磨かせてくれます。「数日は…」なんですけどね…。
- 歌を唄いながらや数字を数えながら磨く。習慣付けてしまうと、歌を歌い出せば歯磨き体制をとってくれるそうです。我が家は数字で、ゆーっくりと1〜10を上下で2回数えています。歯磨きに抵抗するときにやってます。数え終われば終わりと分かっているからなのか、数えている間は割とジッとしてくれています。
それでもダメなら…
動けないように私の足で固定して歯磨き。一日一回就寝前だけはしっかり磨きたいので、抵抗できないようにして磨きます。可哀想ですが虫歯になって歯医者で固定されて怖い思いするよりかはマシと思いますよ。それに、磨いてる間は必死に抵抗してきますが終わると案外ケロっとしてます。あまり長くならないように手早く磨いてください。最後に、歯磨きが終わったら全力で褒めてあげることを忘れないでください!
歯医者での定期健診はいつから?
歯が生えてくると気になることの一つに歯医者での定期健診もありますね!1歳半を過ぎて同月齢のママ友と話していると歯医者の話がチラチラ出てきたりしました。そんな我が家も歯医者デビューは2歳の誕生日を迎えて直ぐくらいの時です。
保育園に通っていると、保育園で定期的に歯科検診が行われますが、家庭保育の場合はそうでもないですよね。1歳半検診でも歯科検診が行われます。そう考えると結構頻繁に歯科検診がある感じしますが、更に歯科医院で必要なの?と思いますよね。
2歳で健診を受けに行った歯医者でお聞きしましたが、歯医者さん的には2歳を過ぎたら歯科医院でも定期健診を受けてほしいそうですよ!!その理由は、「幼児期にシーラントの処置と定期的な高濃度フッ素の塗布をした方が良いから」で、歯医者に慣れていない子の場合、その処置が大変なんだそうです。やはり歯医者に慣れていない子供は、診察台が怖くておとなしくしていてくれないそうです。
なので、歯医者さん的には、2歳を過ぎてから歯医者に慣れるための練習を兼ねての歯科検診を3カ月に1回の頻度で受けてほしいそうです。虫歯が無ければ、歯を削るような怖い器具も使用しないですし、虫歯も無いので無理して口を開けられることもないです。大きな口を開けられれば、ただひたすらみんなに褒められ喜ばれる。そんな、歯医者は子供にとって怖くない場所だよ!と思わせることが、後々とっても大事らしいです。
現在息子は2歳半過ぎで、2回定期健診に行っています。が、早くも慣れてきているようで、2回目は全く泣かなかったですよ。今度歯科医院に定期健診に行った話もブログに書かせていただこうと思います。
あと、これは息子ではなく私の話ですが、フッ素塗布した虫歯以外にももう少し進んだ小さい虫歯が見つかり、虫歯部分を少し削ってプラスチックの詰め物をするだけの処置を行いました。歯の浅い部分だけを削っただけなので麻酔は行わず痛みは皆無で「え?もう終わったの?」というくらい直ぐに治療が終了しました。こちらの虫歯は自覚症状もなかったので、定期健診に行っていなければ見つからなかったと思います。おそらく、歯に違和感を覚えてから虫歯の治療を行うと神経に届く範囲まで削る必要があるので痛い思いをするのだと思います。
なので、早期の虫歯を見つけて痛くなる前に治療をするためにも定期健診には行った方が良いと思いました。
歯医者で行える虫歯予防
続いて、歯医者で定期健診以外で行えることについてです。主に以下の2つが虫歯予防として処置去れるそうです。
- 高濃度フッ素塗布
- シーラント
高濃度フッ素塗布
こちらは、歯に直接高濃度のフッ素を塗布する方法です。主に3~6か月に1度処置を行います。
フッ素の効果は先に記載しましたね。虫歯予防に効果があります。
歯の掃除と塗布した後に乾かしたりする必要があるみたいなので、口を長い時間開けられるようになる3歳くらいから処置が可能になるそうです。それまでに歯医者に慣れておく必要がありそうですね。
シーラント
こちらはあまり聞き覚えが無い人も多いかもしれません。私も子供を歯科医院に連れて行って初めて知りました。
奥歯なんかの凸凹したところにプラスチックの一種で一層コーティングする方法です。子供の歯は未成熟で虫歯になりにくいために強化する目的で処置します。凸凹部分も少しフラットになるので、磨き残しも少なくなり歯の清潔も保てますね。
こちらは乳歯の奥歯や6歳臼歯(きゅうし)※に処置します。
6歳臼歯とは、5~6歳頃に初めて生えてくる奥歯で、永久歯です。この6歳臼歯は非常に虫歯になりやすいので、生えたらシーラントの処置を行ってあげることで虫歯予防になります。他の乳歯にもシーラント処置して虫歯予防してあげることは、永久歯への影響を抑えることにもなります。
息子が歯医者に行った時のことをレポートしいますので、歯医者へ行くのを迷っている方は参考にどうぞ!

歯科ケアの話は以上です!そのほかにも虫歯予防に必要なことはありますので、またまとめられればと思います。ではまた!