こんにちは、いなほです。
今日は、離乳食作りの基礎であるお粥作りについてです!
お粥と言っても、実は作り方がいくつかあります。お米から作るかご飯から作るか?その方法によっては水加減が変わります。使う調理器具にもいろいろ選択肢があります。また、離乳食の進み具合でも水加減の調整が必要です。
そんな数あるお粥作りの方法についてまとめてみます。ご自分の無理なく続けられる方法を見つけてくださいね!
お粥の種類
一口にお粥と言っても、お粥は水加減によって呼び方が変わってきます。と言っても簡単で、お米に対して水がどのくらいの量で炊かれているかで全粥・軟飯・10倍粥・3分粥・重湯と変わってきます。
以下に、お米に対して水の割合と名称を記載します。
〇倍粥 | 別名 | 水加減(米:水) |
---|---|---|
20倍粥 | 3分粥 | 1:20 |
10倍粥 | 5分粥 | 1:20 |
7倍粥 | 7分粥 | 1:7 |
5倍粥 | 全粥 | 1:5 |
– | 軟飯 | 1:3~2 |
– | ご飯 | 1:1.2 |
– | 重湯 | 炊いたお粥の上澄み |
全粥や軟飯や重湯くらいなら呼び方が違うのはいいのですが、〇倍粥と〇分粥があるのがとてもややこしいです。私は離乳食始める前にいろいろなサイトを見て勉強していて、あれ?さっきのサイトと水加減が違う??と思っていたら〇倍か〇分の違いだったということがあります…。離乳食では、〇倍粥と書かれている方が多い気がしますが、皆さんも間違えないように気を付けましょう。
ちなみに、10倍粥を炊く前の水分量はこんな感じ。
初めて炊くとき、こんな水ばっかりで本当に大丈夫??と思いましたが、大丈夫でした。ちゃんとおいしく炊けました。
見た目の違い
10倍粥
7倍粥
5倍粥
軟飯(水2倍)
お粥の水加減早見表
お粥を炊くときの水加減で呼び方が変わることはわかりました。
次に、実際に軽量するときの分量についてまとめまて行きたいと思いますが、お米からたくときと大人用に普通に炊いたご飯から炊くときで水加減が変わってきますので、それぞれで記載していきます。
ここからは〇倍粥と軟飯の呼び方で統一していきます。
お米から炊く場合
まずはお米から炊く場合です。
私は10倍粥を初めて炊くときに、いったいどのくらいの量が炊き上がるのか予想ができず分量をどうするか迷った思い出があります。なので、出来上がり量も記載してみます。こちらは私が炊飯器で炊いた場合の実測値ですので、参考程度に見てください。
大さじ1=15cc
お粥 | 米 | 水 | 出来上がり量(cc) |
---|---|---|---|
10倍粥 | 大さじ1 | 大さじ10(150cc) | 135cc |
7倍粥 | 大さじ1 | 大さじ7(105cc) | 90cc |
5倍粥 | 大さじ1 | 大さじ5(75cc) | 60cc |
軟飯 | 大さじ1 | 大さじ2~3(30~45cc) | 40cc |
初めての10倍粥は、最初は小さじ1(5cc)から始めます。なので、大さじ1のお米から10倍粥を炊いても小さじ27杯程度の量が一度で炊き上がります!これは、始めたばかりの時だと1週間分以上*の分量です。
初めて炊くときは、大さじ1くらいのお米で炊くのがいいと思います。赤ちゃんが食べるかもわからないですしね。
たくさん炊けたら冷凍保存しておきます。
*:初めて食べさせるときは、小さじ1から始めて徐々に分量を増やしていく。
ご飯から炊く場合
続いては、ご飯からお粥を炊く場合についてです。
大さじ1=15cc
お粥 | ご飯 | 水 | 出来上がり量(cc) |
---|---|---|---|
10倍粥 | 大さじ1 | 大さじ9(135cc) | 135cc |
7倍粥 | 大さじ1 | 大さじ6(90cc) | 90cc |
5倍粥 | 大さじ1 | 大さじ4(60cc) | 60cc |
軟飯 | 大さじ1 | 大さじ1~2(15~30cc) | 40cc |
普通のご飯はすでに、米1に対して水1.2の水加減で炊かれています。なので、ご飯から炊くときはお米から炊くときの分量から大さじ1減らした分量で炊いていきます。
お粥の炊き方
続いては、お粥の炊き方を、使う調理器具別に記載していきます。お粥の炊き方ですので、離乳食初期のころは炊き上がったお粥をすりつぶして滑らかなペースト状にする工程を追加してください。
ペーストにする方法は、以下の方法があります。お手持ちの調理器具を使ってペースト状にしてあげてください。
- うらごし器で濾す
- すり鉢ですりつぶす
- ミキサーにかける
- ブレンダーをかける
私はブレンダー使用です!調理器具どうしようかな…と考えているならブレンダーがおすすめですので、下の投稿を一読ください。

お米から炊く場合
土鍋・小鍋
- お米を洗ったら分量分の水を足して鍋に入れ、1時間程度浸します。
- 蓋をして中火で5分程度火にかけます。5分後に沸騰するくらいが火加減の目安です。
- 沸騰してきたら極弱火にして炊いていきます。(土鍋:10分程度、小鍋:30~40分)
- 火を止めて、ふたをしたまま30分~1時間くらい蒸らして完成です!
鍋よりも土鍋のほうが保温力が高いため蒸らしている時間にも火が入っていきますので、炊く時間は少し短くなります。お鍋で炊くと時間がかかる印象です。
また、お粥を炊くときに水分が蒸発したり吹きこぼれで、固めのお粥に仕上がることもあります。特に大きい鍋だと蒸発する量も多くなりますので、小鍋で炊く方がいいです。
炊き上がったお粥が固い(水分が少ない)と思ったら、お湯を足せば大丈夫です!
圧力鍋
- お米を洗ったら分量分の水を足して鍋に入れ、30分程度水に浸します。(時間がなければ省略しても大丈夫!)
- 圧力なべを火にかけて、圧がかかるまで加熱します。
- 圧力がかかったら弱火にして15分炊きます。
- 火を止めそのまま蒸らしつつ圧力なべの圧を抜いていきます。圧が抜けたら完成です!お米のの浸水を省略した方は念のため圧が抜けた後も10分くらい蒸らして下さい。
水に浸す時間を入れても1時間強くらいです。土鍋や小鍋で炊くときよりも少し時短になりますね。
炊飯器
- お米を洗ったら分量分の水を足して炊飯窯に入れ、30分程度水に浸します。
- 炊飯器のお粥モードで炊きます。
- 炊き上がったら完成です!
正直、炊飯器が一番簡単です。最初はこだわって土鍋で炊いたりもしましたが、炊飯器でも味に変化は無い気がします。それに気が付いてからは炊飯器でしかお粥は炊いてないです。
ご飯から炊く場合
小鍋
- 鍋に分量分のご飯と水を入れます。
- 蓋をして中火にかけます。
- 沸騰してきたら弱火にして15分炊いていきます。
- 火を止めて5分蒸らして完成です!
ご飯から炊いても30分はかかってしまうんですね。
電子レンジ
- 大き目の耐熱容器に分量分のご飯と水を入れ、ラップをふんわりかけます。
- 電子レンジ500wで5分加熱します。
- 電子レンジの中に入れたまま5分間蒸らして完成です!
ポイントは大き目の耐熱容器で吹きこぼれを予防するのと、ふんわりとしてお粥をお炊くために弱い出力でじっくり加熱することです。
5分も時間がないわ!という場合は、600wで2分加熱でも大丈夫そうです。その場合、500wよりさらに吹きこぼれやすくなりますので、加熱中は目を離さない方がいいです。
個人的にですが、この方法は失敗したときのリスクが大きくてあまりやりたくない方法です。リスクとは吹きこぼれです…。ドロっとしたお粥が電子レンジ内一面に…片付けにお粥作り直し。想像するとゾッとします(笑)
市販のお粥も活用しよう!
お粥を炊く余裕なんてないわ!米もご飯も切らしている!!疲れた!!!そんな時は市販品を使うのもありだと思います。
コープの冷凍お粥(初期・ごっくん期から)
私はパルシステムだったのですが、co-opデリでは乳児用の冷凍お粥が手に入ります。
加入するときにパルシステムかコープデリか、このお粥の存在で迷ったのですが、同じ生協だし、co-op商品も販売されているからと期待していましたが、パルシステムではついに一度もお見掛けすることがなかった商品です。使ってみたかった。使いたかったです…。
ベビーフードのお粥(初期・ごっくん期から)
ベーシックなお粥もベビーフードには用意されています。
各社発売していますが、原材料に添加物の記載がないキューピーさんのベビーフードが一番安心できました。
ほかにも、和光堂さんにはお湯で溶くタイプのお粥もあります。重い荷物を増やしたくない旅行なんかに便利そうですね。
味の素の白がゆ(中期・もぐもぐ期から)
最後はコレ!味の素の白がゆです。公式ホームページでも離乳食のもぐもぐ期から使えると紹介されています。原材料を見ても、「精米のみ」で塩分や添加物は使われていないので安心して食べさせてあげられます。
公式のホームページを見ても何倍粥かの記載は見つけられなかったのですが、もぐもぐ期からということは7倍粥くらいの水分量でしょうか。
また、コープデリの冷凍お粥や子供用品を扱っているお店でしか買えないベビーフードと違い、コンビニでも売られていることがあるので手に入りやすさは一番です!
非常用食料としても役立つので家にストックしておけば、いざというときに安心です。
さいごに
長くなりましたが、お粥については以上です!これでお粥マスターになれるのではないでしょうか!?
作り方については、何種類か試してみてご自分が無理なく作り続けられる方法を見つけてみてください!
疲れたら無理に作らないで、市販品を使ってもいいんです。無理なく続けらることのほうが大事です。
それでは、楽しい離乳食ライフをお送りください。